策略
「策略を練る」などのように使う「策略」という言葉。
「策略」は、音読みで「さくりゃく」と読みます。
「策略」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「策略」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
策略の意味
「策略」には次の意味があります。
・自分の目的を達成するために相手をおとしいれるはかりごと。計略。(出典:デジタル大辞泉)
「策略」はあまり良い意味では使われませんが、最初から相手が不利になるためにするのではなく、自分のために有利なことを達成するために行うものです。
相手を騙したり陥れたとしても、結果として悪い結果にならないこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こんなとき僕は、全てが妻の策略であるかのように感じてしまうのだ。
(出典:内田春菊『ぬけぬけと男でいよう』)
・一部少数者の陰謀や策略だけで歴史の流れが方向づけられるはずがない。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 04 策謀篇』)
・そんな取引をやってのける策略家の面が泉二にあるとは知らなかった。
(出典:中村弦『天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語』)
・しかし彼はこの場合どうして避けるかの策略を講ずる男ではなかった。
(出典:夏目漱石『道草』)
・頭を下げずにうまくわが物にする手段はないか、といろいろ策略を練ってみた。
(出典:永井隆『ロザリオの鎖』)
類語
・謀略(ぼうりゃく)
意味:人をあざむくようなはかりごと。(出典:デジタル大辞泉)
・考案(こうあん)
意味:工夫して考え出すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・目論(もくろん)
意味:物事を行なう方法について、あれこれと計画をめぐらす。たくらむ。企てる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・計画(けいかく)
意味:る事を行うために、あらかじめ方法や順序などを考えること。また、その考えの内容。もくろみ。プラン。(出典:デジタル大辞泉)
・企み(たくらみ)
意味:たくらむこと。くわだて。多く、よくない計画をいう。(出典:デジタル大辞泉)