童心
「童心にかえる」などのように使う「童心」という言葉。
「童心」は、音読みで「どうしん」と読みます。
「童心」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「童心」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
童心の意味
「童心」には次の意味があります。
・子供の心。純真でけがれのない心。(出典:デジタル大辞泉)
「童」の字は「子供」という意味を持ちます。
「童心」は漢字の通り「子供の心」という意味の二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こうして一時的にせよ、現実を逃避し童心に戻るのも悪いものではない。
(出典:藤原作弥『聖母病院の友人たち ―肝炎患者の学んだこと―』)
・子供たちと遊んで、自分も童心に帰ったみたいな気分になっていた。
(出典:雫井脩介『クローズド・ノート』)
・いつか、ふたたび太平の時を得て、むかしの童心に返ろうではないか。
(出典:吉川英治『三国志』)
・その時がすがすと食事をした後、ようやく元の童心の猫へ立ち帰る。
(出典:小出楢重『大切な雰囲気』)
・昔の日本の大人は早く童心を失ってしまい、子供も早く童心を卒業しようとした。
(出典:小出楢重『大切な雰囲気』)
類語
・幼心(おさなごころ)
意味:幼いときの心。幼児の気持ち。子供心。(出典:デジタル大辞泉)
・稚気(ちき)
意味:子供のような気分。子供っぽいようす。(出典:デジタル大辞泉)
・天真爛漫(てんしんらんまん)
意味:うわべを飾ったところが少しもなく、ありのままであること。(出典:四字熟語を知る辞典)
・茶気(ちゃき)
意味:相手をちゃかすような気質。ちゃめっけ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・純真(じゅんしん)
意味:心にけがれのないこと。邪心がなく清らかなこと。(出典:デジタル大辞泉)