竣工
「美術館が竣工した」などのように使う「竣工」という言葉。
「竣工」は、音読みで「しゅんこう」と読みます。
「竣工」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「竣工」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
竣工の意味
「竣工」には次の意味があります。
・建築工事や土木工事が終了すること。(出典:デジタル大辞泉)
工事が完了することを意味する住宅・建築用語です。
反対語は「着工(ちゃっこう)」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・海上都市が、まず五年後の竣工を目指して、建設される。
(出典:岩本隆雄『星虫』)
・巨城が竣工したのは天正七年である。
(出典:堀和久『春日局』)
・去年竣工したビルに欠陥が現れ、男たちはその対策で大わらわだった。
(出典:阿刀田高『空想列車(上)』)
・竣工時には総延長三十キロに達する円筒は、いまのところ十八キロ分が完成したばかり。
(出典:福井晴敏『機動戦士ガンダムUC(全10巻) 機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上)』)
・山崎にやってきたのは、竣工式直前の十月下旬だった。
(出典:川又一英『ヒゲのウヰスキー誕生す』)
類語
・竣成(しゅんせい)
意味:大規模な建築物などができ上がること。(出典:小学館)
・落成(らくせい)
意味:工事が完了して建築物などができあがること。(出典:小学館)
・完工(かんこう)
意味:工事が完成すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・仕上がる(しあがる)
意味:物事を最後の段階までしおえる。完成させる。(出典:小学館)
・成就(じょうじゅ)
意味:物事を成し遂げること。また、願いなどがかなうこと。(出典:小学館)