空費
「貴重な時間を空費する」などのように使う「空費」という言葉。
「空費」は、音読みで「くうひ」と読みます。
「空費」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「空費」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
空費の意味
「空費」には次の意味があります。
・時間・労力などをむだに使うこと。むだづかい。(出典:デジタル大辞典)
お金や時間や労力などを何の役にも立てずに、無駄に費やすことを意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一時間あまりを空費して、何の収穫もなかった。
(出典:海野十三『恐竜島』)
・なんと多くの人々が、生命を空費していることだろう。
(出典:アラン/宗左近訳『幸福について(下)』)
・秋の土曜の一日をつまらなく学校で空費する苦痛に耐えられない気がした。
(出典:島田清次郎『地上』)
・われ等は貴重なる時間を空費し過ぎた。
(出典:海野十三『空中墳墓』)
・二人の意見は完全に一致して、私たちは時間の空費をまぬがれることが出来たのである。
(出典:織田作之助『髪』)
類語
・浪費(ろうひ)
意味:金銭・時間・精力などをむだに使うこと。むだづかい。(出典:デジタル大辞泉)
・乱費(らんぴ)
意味:計画なくむやみについやすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・徒費(とひ)
意味:金銭・時間・労力などをむだに使うこと。また、その使ったもの。(出典:デジタル大辞泉)
・不経済(ふけいざい)
意味:費用・労力などにむだが多いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・散財(さんざい)
意味:不必要なことに金銭をつかうこと。また、いろいろなことで金銭を多く費やすこと。(出典:デジタル大辞泉)