穏健
「穏健な性格」などのように使う「穏健」という言葉。
「穏健」は、音読みで「おんけん」と読みます。
「穏健」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「穏健」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
穏健の意味
「穏健」には次の意味があります。
・考え方や言動などがおだやかで、行きすぎがなく、しっかりしているさま。(出典:デジタル大辞泉)
「穏健」をわかりやすくいうと、考えや言葉や行動などに厳しさや極端さがなく、落ち着いていておだやかな様子をあらわす言葉になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・神主さんの穏健な態度はそういう人たちにとって、気に食わないものだったと思うね。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 5 目明し編』)
・だが、これが、アリステデスに率いられた穏健的な保守派を刺激した。
(出典:塩野七生『ローマ人の物語1』)
・そして口にもし行いもするところのものは、いつも中庸であり、穏健である。
(出典:蒲原有明『夢は呼び交す』)
・だって北森先生は疑いようのない穏健な思想の持主だからね。
(出典:三浦綾子『銃口』)
・弁護士の中には、穏健なのもいれば、騒ぎたてるのが好きなのもいるからね。
(出典:パトリシア・コーンウェル『証拠死体』)
類語
・穏便(おんびん)
意味:穏やかなこと。尋常であること。また、事を荒だてたり、過激な措置をとったりしないさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・温厚(おんこう)
意味:穏やかで、優しくまじめなさま。(出典:デジタル大辞泉)
・柔和(にゅうわ)
意味:性質や態度が、ものやわらかであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・柔順(じゅうじゅん)
意味:性格、態度がおとなしくてすなおなこと。ものやわらかで逆らわないこと。また、そのさま。従順。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・温和(おんわ)
意味:性質などが、落ち着いていて、優しく穏やかなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)