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移り気とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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移り気

「移り気な人」などのように使う「移り気」という言葉。

「移り気」は、「移り」が訓読み、「気」が音読みで「うつりぎ」と読みます。

「移り気」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「移り気」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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移り気の意味

「移り気」には次の二つの意味があります。

1 興味の対象をたやすく別のものに向けること。また、そういう性質。浮気。
2 ふとしたはずみで起こる感情。特に異性にひかれる思い。出来心。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

移り気の意味①「興味の対象をたやすく別のものに向けること。また、そういう性質。浮気。」

「移り気」の一つ目の意味は「興味の対象をたやすく別のものに向けること。また、そういう性質。浮気。」です。

この場合の「移り気」の意味をわかりやすく説明すると、「物事への興味が、別のものに移ってしまうこと」となります。例えば、「移り気な性格」は「物事への興味が、別のものに移りやすい性格」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

移り気な世間は、すぐに孝史のことなど忘れてしまうに決まっている。
(出典:宮部みゆき『蒲生邸事件』)

・人間は移り気なものであり、人間に欺かれることは湖の住人たちの恥なのだ。
(出典:芥川比呂志『決められた以外のせりふ』)

・生来移り気なわたしには、寺男のような暮らしはとても無理だった。
(出典:五條瑛『冬に来た依頼人』)

・だから一般に女は男よりも移り気なものです。
(出典:ボッカッチョ/柏熊達生訳『デカメロン(上)』)

・度しがたいほど移り気なもんだから一緒に行けないんだ。
(出典:ウルフ/鈴木幸夫訳『波』)

移り気の意味②「ふとしたはずみで起こる感情。特に異性にひかれる思い。出来心。」

「移り気」の二つ目の意味は「ふとしたはずみで起こる感情。特に異性にひかれる思い。出来心。」です。

例えば、「移り気で新しい服を買った」という文で「ふとした感情で、新しい服を買った」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・そればかりか、彼は今では、移り気かもしれないが強力な味方を持っていた。
(出典:クラーク『都市と星』)

・まったく移り気というか、あまり利口なために、事の利害がみえすぎる。
(出典:半藤一利『幕末辰五郎伝』)

・でも僕は彼女にとても移り気でたやすく次から次のものへ移っていっていると思われなければならない。
(出典:ウルフ/鈴木幸夫訳『波』)

・わたしをきらわれたのは、やはりいっときの男の移り気にすぎなかったのだ。
(出典:山田風太郎『忍者月影抄』)

・いつの時代でも、どこの国でも、人の心というものは、新しいものに惹かれる移り気のもののようです。
(出典:井村君江『アーサー王ロマンス』)

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