福祉
「福祉政策を立案する」などのように使う「福祉」という言葉。
「福祉」は、音読みで「ふくし」と読みます。
「福祉」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「福祉」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
福祉の意味
「福祉」には次の意味があります。
・公的な配慮・サービスによって社会の成員が等しく受けることのできる充足や安心。幸福な生活環境を公的扶助よって作り出そうとすること。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると生活上の豊かさや幸福、またすべての市民に最低限の幸福と社会的支援を行うことを表します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ある日、福祉施設の子供がひどい嫌がらせを受けたという噂を耳にした。
(出典:初野晴『漆黒の王子』)
・しかしそもそも福祉国家というものはきわめて不自然なしろものである。
(出典:竹内久美子『そんなバカな! 遺伝子と神について』)
・ひとり暮らしの老人の受けられる老人福祉の内容は次のとおりです。
(出典:式田和子『死ぬまでになすべきこと』)
・以来、国は老人を平等に福祉の対象として扱うようになったのである。
(出典:上野正彦『死体は告発する』)
・彼らのなかから、市民の福祉に貢献する人材が出現するかもしれない。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説外伝 04』)
類語
・福利(ふくり)
意味:幸福と利益。希望どおりになって生活などが落ち着くようにすることと、その人のためになること。また、そのようにすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・福徳(ふくとく)
意味:幸福と利徳。財産や幸せに恵まれていること。(出典:デジタル大辞泉)
・清祥(せいしょう)
意味:手紙で、相手が健康で幸福に暮らしていることを喜ぶあいさつの語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・幸福(こうふく)
意味:恵まれた状態にあって不平を感じないこと。満足できてたのしいこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・至福(しふく)
意味:きわめてしあわせなこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)