禅問答
「禅問答のような会話」などのように使う「禅問答」という言葉。
「禅問答」は、音読みで「ぜんもんどう」と読みます。
「禅問答」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「禅問答」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
禅問答の意味
「禅問答」には次の意味があります。
・禅僧が悟りを開くために行う問答。修行者が疑問を発し、師がこれに答えるもの。転じて、真意がとらえにくい問答・会話。(出典:デジタル大辞泉)
「禅問答」という言葉をわかりやすく言うと、「はたから見たら何を言っているのか分からない会話」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それこそ禅問答のようにわけがわからなくなってしまうではないか。
(出典:森本哲郎『読書の旅 愛書家に捧ぐ』)
・わかったようなわからないような禅問答のような真面目さが、にじみでてくる。
(出典:野田秀樹『おねえさんといっしょ』)
・禅問答といえば聞こえはよいのだが、基本的に日本人は政治家に限らず会話のルールを心得ていないように思えた。
(出典:吉村達也『逆密室殺人事件』)
・必要とするにはそれぞれの理由があるものだと禅問答みたいなことを言う。
(出典:林亮介『和風Wizardry純情派 1』)
・日本人が、聖句を用いて盛んに禅問答をしても、驚いてはならない。
(出典:ベンダサン『日本人とユダヤ人』)
類語
・玉虫色(たまむしいろ)
意味:見方や立場によっていろいろに解釈できるあいまいな表現などをたとえていう語。(出典:デジタル大辞泉)
・婉曲(えんきょく)
意味:言いまわしが穏やかでかど立たないさま。露骨でなく、遠まわしに言うさま。(出典:デジタル大辞泉)
・煮え切らない(にえきらない)
意味:態度がはっきりしない。ぐずぐずしている。(出典:デジタル大辞泉)
・遠まわし(とおまわし)
意味:直接的な表現を避けて、それとなく言うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・要領を得ない(ようりょうをえない)
意味:要点がはっきりしない。筋道が立たない。(出典:デジタル大辞泉)