神秘的
「神秘的な景色」などのように使う「神秘的」という言葉。
「神秘的」は、音読みで「しんぴてき」と読みます。
「神秘的」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「神秘的」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
神秘的の意味
「神秘的」には次の意味があります。
・人知でははかり知れず、また言葉にも言い表せないほど不思議なさま。(出典:大辞林 第三版)
「神秘」は「人の理解を超えている不思議なこと」を意味します。
また、「神秘的」は「幻想的で美しい様子」を言うこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それは神の使いだと思っても仕方がないほどの神秘的な雰囲気を持っていた。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料Ⅲ』)
・鉱脈は岩肌にまるで魔女の書いた文字のような神秘的な模様を描いていた。
(出典:ジェイムズ・ブリッシュ『06 禁断のパラダイス』)
・月の表情は微妙に移り変わり、見ているだけで神秘的な気持ちになってくる。
(出典:鈴木光司『ループ』)
・ツンと張った鼻と細いあごの線が神秘的で、肌は大理石のように青白い。
(出典:小池真理子『第三水曜の情事』)
・その節くれだった指には、なにか神秘的な力がこもっているかのようだった。
(出典:クイーン/田村隆一訳『Yの悲劇』)
類語
・ミステリアス
意味:不思議なさま。謎を秘めたさま。神秘的。(出典:大辞林 第三版)
・不思議(ふしぎ)
意味:どうしてなのか、普通では考えも想像もできないこと。説明のつかないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・超自然(ちょうしぜん)
意味:自然界の法則をこえた、理論的に説明のつかない神秘的なもの。(出典:デジタル大辞泉)
・霊妙(れいみょう)
意味:人知でははかり知れないほどすばらしい・こと(さま)。(出典:大辞林 第三版)
・幻想的(げんそうてき)
意味:現実から離れて、まぼろしの世界を夢見ているようなさま。ファンタスティック。(出典:デジタル大辞泉)