祝詞
「祝詞をあげる」などのように使う「 祝詞 」という言葉。
「祝詞」は、「のりと」または「しゅくし」と読みます。
「祝詞」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「 祝詞 」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
祝詞 の意味
「祝詞」には次の意味があります。
・神をまつり神を祈る時、神に向かって唱える古体の独特の文体を持ったことば。(出典:百科事典マイペディア)
祝詞(のりと)をわかりやすく言うと「神様にささげる言葉」という意味になります。
祝詞(しゅくし)と読む場合は、上記の意味に加えて「祝いの言葉」という意味でも使います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・時刻が来ると治左衛門が祝詞をはじめたが、その声が切れてしまった。(出典:田中貢太郎『放生津物語』)
・祝詞を奏上しながらもいろいろなことを思ひ浮かぶるのが本当である。
(出典:出口王仁三郎『玉鏡』)
・近所の者の祝詞を受けて自分が合格したような気分になっている。
(出典:森村誠一『ミッドウェイ』)
・この時には、もう、祝詞を受ける冒険好きな客は一人しかいなかった。
(出典:ディケンズ/本多顕彰訳『二都物語(上)』)
・彼は決して本心から祝詞なんかを望んでいるのではないのです。
(出典:大倉燁子『むかでの跫音』)
類語
・祝言(しゅうげん)
意味:祝いのことば。(出典:日本国語大辞典)
・祝辞(しゅくじ)
意味:祝いの気持を述べることば。(出典:日本国語大辞典)
・慶祝(けいしゅく)
意味:よろこび祝うこと。(出典:日本国語大辞典)
・式辞(しきじ)
意味:儀式の席で述べる挨拶(あいさつ)。(出典:日本国語大辞典)
・賀詞(がし)
意味:祝意を表す言葉。(出典:デジタル大辞泉)