社説
「社説の執筆」などのように使う「社説」という言葉。
「社説」は、音読みで「しゃせつ」と読みます。
「社説」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「社説」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
社説の意味
「社説」には次の意味があります。
・ 新聞、雑誌などが、その社の責任において表明する意見や主張。（出典：精選版 日本国語大辞典）
新聞や雑誌の編集において、記者を代表し文章力のある責任者が、毎回新聞や雑誌が発行されるたびに書き起こす一記事のことです。その記事で、会社の意思や意図が分かる重要な記事となります
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼はまず社説に目を通したが、そこにはこんなことが解説してあった。
（出典：トルストイ／木村浩訳『アンナ・カレーニナ』）
・その趣旨はいずれも同一点を指摘しているが、毎日新聞も社説で述べた。
（出典：松本清張『小説東京帝国大学(上)』）
・初めから新聞の社説書きになることを心がけてとうとうそれに成功した人である。
（出典：相馬泰三『六月』）
・新聞の社説のような論文を読んで、設問に答えたような記憶もある。
（出典：阿刀田高『仮面の女』）
・新聞の社説程度の説得など、やつの鏡の表面にさえ届かないだろう。
（出典：石田衣良『池袋ウエストゲートパーク 第1巻』）
類語
・新聞（しんぶん）
意味：時事的な事項に関するニュース・論評を不特定の大衆に伝達する無綴(と)じの印刷物をさす（出典：日本大百科全書）
・論説（ろんせつ）
意味：物事の是非を論じたり解説したりすること。また、その文章。（出典：デジタル大辞泉）
・総論（そうろん）
意味：全体の大要をまとめて論ずること。また、書物の巻頭で、概要を述べた論やその文章。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・オピニオン
意味：(opinion) （社会的なことに関する）意見。世論。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・所論（しょろん）
意味：論じる事柄。また、主張する持論。意見。（出典：精選版 日本国語大辞典）
