石橋を叩いて渡る
「石橋を叩いて渡る」ということわざを聞いたことはありますか?
「彼は石橋を叩いて渡るような人だ」などと、人の性格を表す時などに使います。
人の性格などをわかりやすく表現していることわざの一つで面白いと思います。
この記事では「石橋を叩いて渡る」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
石橋を叩いて渡るの意味
「石橋を叩いて渡る」には次の意味があります。
・〔堅固な石橋を、さらにたたいて安全を確かめてから渡る意〕用心の上にも用心をする。(出典:大辞林)
頑丈であるはずの石橋をたたいて安全を確かめてから渡る様子から、安全を確かめてから、用心して、さらに用心してから物事を行うことの例えです。
用心深い人を石橋を叩いて渡るような人だ、というように表現することもあります。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・でも、当時の私には、石橋を叩いて渡るような男性は眼中になかった。
(出典:田中康夫『昔みたい』)
・堂々たる敗北振りは日本戦史の圧巻で、家康は石橋を叩いて渡る男ではない。
(出典:坂口安吾『黒田如水』)
・確実ということは、石橋を叩いて渡る、ということではない。
(出典:坂口安吾『将棋の鬼』)
・石橋を叩いて渡るのも、過ぎたるは及ばざるがごとしの例えである。
(出典:森瑤子『恋のインデックス』)
・マークは石橋を叩いて渡るタイプだった。
(出典:パトリシア・コーンウェル『証拠死体』)
・いかにも、石橋を叩いて渡る、仙田らしい気の回しようだった。
(出典:山田正紀『火神(アグニ)を盗め』)