短絡的
「短絡的な考え方」などのように使う「短絡的」という言葉。
「短絡的」は、音読みで「たんらくてき」と読みます。
「短絡的」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「短絡的」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
短絡的の意味
「短絡的」には次の意味があります。
・物事の本質や筋道を深く考えずに、原因と結果などを性急に結びつけてしまうさま。(出典:デジタル大辞泉)
「考えが足りず、軽率である」というようにネガティブな意味で使われます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・俺はそのとき、いささか短絡的に事を考え過ぎてしまったようだ。
(出典:宮本輝『錦繍』)
・ちょっとくらいの困難があったからといって、短絡的な行動をするタイプではない。
(出典:神崎京介『密室事情』)
・前原さんくらいの若い方なら、すぐに反社会的な短絡的行為に走りたがるものですが。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 07 皆殺し編』)
・短絡的と言えなくも無いが、こんなもの回りくどく考えたところで時間の無駄だ。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜 57 百合姫』)
・母娘が共に暮すのはサキのためと短絡的に考えた自分の浅はかさが惨めだった。
(出典:森瑤子『風物語』)
類語
・軽薄(けいはく)
意味:言葉や態度が軽々しくて、思慮の深さや誠実さが感じられないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・浅慮(せんりょ)
意味:考えの浅いこと。あさはかな思慮。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・浅薄(せんぱく)
意味:考えや知識が浅く行き届いていないこと。また、そのさま。あさはか。(出典:デジタル大辞泉)
・短慮(たんりょ)
意味:考えがあさはかなこと。思慮の足りないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・軽率(けいそつ)
意味:物事を深く考えずに軽々しく行うこと。また、そのさま。かるはずみ。(出典:デジタル大辞泉)