矢面
「矢面に立つ」などのように使う「矢面」という言葉。
「矢面」は、訓読みで「やおもて」と読みます。
「矢面」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「矢面」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
矢面の意味
「矢面」には次の意味があります。
・質問や非難などをまともに受ける立場。(出典:デジタル大辞泉)
「矢面」はもともと「敵の矢が飛んで来る正面」を意味する言葉ですが、転じて上記のように「非難などをまともに受ける立場」という意味で使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・十津川は、実際の指揮を取ったということで、攻撃の矢面に立たされた。
(出典:西村京太郎 『闇を闇を引き継ぐ者』)
・だが、母を連中の矢面に立たせておいて、自分だけ逃げるわけにはいかない。
(出典:貴志祐介 『青の炎』)
・あんたの代わりに矢面に立ってくれた悟史くんの痛みを、あんたは理解していたの?!
(出典:竜騎士07 『ひぐらしのなく頃に 5 目明し編』)
・その場合ドゥサーニュは、矢面にスポールの艦隊を立たせるつもりでいる。
(出典:森岡浩之 『星界シリーズ 1 絆のかたち』)
・マオ機はその攻撃の矢面にさらされ、遮蔽物の陰にほとんど釘付けにされている。
(出典:賀東招二 『フルメタル・パニック!9 つどうメイク・マイ・デイ』)
類語
・最前線(さいぜんせん)
意味:戦場で、敵にいちばん近い戦線。(出典:デジタル大辞泉)
・敵前(てきぜん)
意味:敵軍・敵陣のすぐ前。(出典:デジタル大辞泉)
・一線(いっせん)
意味:戦いで敵と直接ぶつかる隊列。また仕事などで、最も活動する位置。
(出典:デジタル大辞泉)
・戦線(せんせん)
意味:戦闘を交えている地域。(出典:デジタル大辞泉)
・防波堤(ぼうはてい)
意味:比喩的に、外からの圧力やよくない影響が及ばないように守るものをいうこともある。
(出典:精選版 日本国語大辞典)