着眼点
「すばらしい着眼点」などのように使う「着眼点」という言葉。
「着眼点」は、音読みで「ちゃくがんてん」と読みます。
「ちゃくがんてん」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「着眼点」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
着眼点の意味
「着眼点」には次の意味があります。
・目のつけどころ。ねらい。(出典:デジタル大辞泉)
「着眼点」をわかりやすくいうと、よく見ているところだったり、しっかり見るべきところという意味になります。
目を向けるべきポイントや気を付けるべきポイントという意味もある言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ゴツいほかの部員たちを、いっそ悪役にしてしまう着眼点は良かったが、詰めが甘い。
(出典:賀東招二『フルメタル・パニック!短編集6 あてにならない六法全書?』)
・その意味で、陶明館の着眼点は正しいようである。
(出典:半村良『不可触領域』)
・まずは、現場に入って、なぜそこに目をつけたのかという、彼の着眼点に的を絞ってみた。
(出典:堀ノ内雅一『指紋捜査官 「1cm2(平方センチ)の宇宙」を解き明かした男の1万日』)
・着眼点は悪くなかったが、ケプラーの解読作業は残念ながら徒労に終わった。
(出典:小山慶太『科学者はなぜ一番のりをめざすか』)
・皆が皆、着眼点はいいのに、どこかで話をおかしくしてしまっている。
(出典:中井英夫『虚無への供物』)
類語
・観点(かんてん)
意味:物事を観察、考察するときに、判断の根拠となる一定の立場。見地。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・見地(けんち)
意味:みるところ。観察または議論のよりどころ。観点。見解。見識。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・視座(しざ)
意味:物事を見る姿勢や立場。(出典:デジタル大辞泉)
・視点(してん)
意味:物事を見たり考えたりする立場。観点。(出典:デジタル大辞泉)
・目の付け所(めのつけどころ)
意味:注目すべきところ。着眼点。(出典:デジタル大辞泉)