省みる
「自分を省みる」などのように使う「省みる」という言葉。
「省みる」は、訓読みで「かえりみる」と読みます。
「省みる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「省みる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
省みるの意味
「省みる」には次の意味があります。
・自分のしたことを、もう一度考えてみる。反省する。(出典:デジタル大辞泉)
主に、過去の自分の言動を反省する時に使います。
他人に対して「○○さんを省みる」というようには使いません。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分自身のことを省みることをしていなかったということに気づきました。
(出典:大塚公子『57人の死刑囚』)
・少女は、この人間との関わりに再びウンザリし、と自分の行動を省みた。
(出典:高橋弥七郎『灼眼のシャナ 0(短編)』)
・今の生活が省みられるだけの強さがあの頃はあったようなり。
(出典:竹内好『近代の超克』)
・そして女の方の部屋にはいる自分の姿勢がふと省みられた。
(出典:島尾敏雄『出発は遂に訪れず』)
類語
・振り返る(ふりかえる)
意味:過去の事を考える。また、回顧する。 (出典:大辞林 第三版)
・省察(せいさつ)
意味:自分自身をかえりみて、そのよしあしを考えること。(出典:デジタル大辞泉)
・猛省(もうせい)
意味:強く反省すること。(出典:大辞林 第三版)
・自問(じもん)
意味:自分で自分の心に問いかけること。(出典:デジタル大辞泉)
・内観(ないかん)
意味:仏語。内省して自己の仏性・仏身などを観じること。(出典:デジタル大辞泉)