相打ち
「敵と相打ちになる」などのように使う「相打ち」という言葉。
「相打ち」は、訓読みで「あいうち」と読みます。
「相打ち」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「相打ち」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
相打ちの意味
「相打ち」には次の意味があります。
・双方が同時に相手をうつこと。転じて、勝ち負けのないこと。あいこ。(出典:デジタル大辞泉)
武術の試合などで、双方が同時に相手をうつことを意味する言葉ですが、転じて「勝敗が無いこと」という意味でも使います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・今やれば多分、あんたと相打ちくらいには持ってけるんじゃないかな?
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!4』)
・宗矩がある浪人と試合した時、どう見てもそれは相打としか見えなかった。
(出典:直木三十五『巌流島』)
・けれどもとにかく相打ちをした二人は四度目の睨み合いへはいりました。
(出典:芥川竜之介『三右衛門の罪』)
・捨身の戦法というより、相打ちを狙っているようにしか見えなかった。
(出典:水野良『ロードス島戦記 5 王たちの聖戦』)
・死体の処理も何も・・・・相打ちになればいい、なんて思ってるんでしょ。
(出典:宮谷シュンジ『絶望の世界 2希望の世界』)
類語
・ドロー
意味:スポーツ競技で、その勝負を引き分けること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・イーブン
意味:スポーツなどで、同点、引き分けのこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・相星(あいぼし)
意味:対戦する競技者どうしの勝敗数が同じであること。(出典:デジタル大辞泉)
・同点(どうてん)
意味: 相手や他の者と、獲得した点数が同じになること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・五分五分(ごぶごぶ)
意味:互いに優劣や可否のないこと。(出典:四字熟語を知る辞典)