盲従
「上司に盲従する」などのように使う「盲従」という言葉。
「盲従」は、音読みで「もうじゅう」と読みます。
「盲従」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「盲従」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
盲従の意味
「盲従」には次の意味があります。
・是非・善悪の判断もしないで、ただ服従すること。何から何まで言われるままに従うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
つまり、「盲従」とは「言われたことに、何も考えずに従うこと」を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分よりも強力な者には盲従しなければならない定めがある。
(出典:伏見健二『サイレンの哀歌が聞こえる』)
・ぜんたい、なんの理由があって僕があなたの意志に盲従しなければならないのですか?
(出典:ルブラン/保篠龍緒訳『813(下)(ルパン・シリーズ)』)
・だが林作が彼女に与える高給がその度に彼女を盲従せざるを得ない心持にさせた。
(出典:森茉莉『甘い蜜の部屋』)
・生活の理想は他人の指導に盲従してはならない。
(出典:与謝野晶子『激動の中を行く』)
・兄の言葉に盲従しているわけではない。
(出典:森村誠一『棟居刑事 悪の山』)
類語
・唯唯諾諾(いいだくだく)
意味:少しも逆らわずに他人の言いなりになるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・迎合(げいごう)
意味:自分の考えを相手や世の風潮に合わせること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・言い成り(いいなり)
意味:言うとおり。言うがまま。いうなり。(出典:デジタル大辞泉)
・随順(ずいじゅん)
意味:おとなしく従うこと。従って逆らわないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・従順(じゅうじゅん)
意味:人の言うことやきまりなどに素直に従うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)