盤石
「盤石な体制で挑む」などのように使う「盤石」という言葉。
「盤石」は、音読みで「ばんじゃく」と読みます。
「盤石」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「盤石」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
盤石の意味
「盤石」には次の意味があります。
・ 堅固でしっかりしていてびくともしないこと。(出典:デジタル大辞泉)
盤石には、「重く大きな岩」という意味もありますが、一般に「物事がしっかりしていて強固なこと」という意味で使われます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・鈴木が権力者として君臨している間に盤石の体制を築いておきたい。
(出典:高杉良『金融腐蝕列島(下)』)
・加えて王の名はわが方にとり盤石の備えとなっている。
(出典:シェイクスピア/大山俊一訳『リチャード3世』)
・一時は盤石と思われた三段構造機構も、もはや何の役にも立たない。一時の隆盛が夢のようだ。
(出典:東海林さだお『東京ブチブチ日記』)
・老紳士のプライドは盤石だった。
(出典:冲方丁『マルドゥック・スクランブル The Third Exhaust 排気』)
・だからそれは、盤石の手であるはずだった。
(出典:枯野瑛『銀月のソルトレージュ4 扉なき仮宿』)
類語
・丈夫(じょうぶ)
意味: 物が、しっかりしていて壊れにくいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・強固(きょうこ)
意味:強くしっかりして、ゆるがないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・一枚岩(いちまいいわ)
意味:一枚の板のようになった大きな岩。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・揺るぎない(ゆるぎない)
意味:確固としている。(出典:デジタル大辞泉)
・金剛(こんごう)
意味:きわめて強固で破れないもの。(出典:デジタル大辞泉)