百人一首
日本中の誰もが年末年始の遊びとして親しんだことがある「百人一首」。
国語や日本史の教科書にも出てきますが、「ひゃくにんいっしゅ」と読みます。
近年、競技カルタの世界を舞台とした映画や漫画が人気を博し、脚光を浴びていますね。
この記事では「百人一首」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながらわかりやすく解説していきます。
百人一首の意味
・代表的歌人一〇〇人の歌一首ずつを集めたもの。藤原定家が小倉山の別荘で撰したと伝える「小倉百人一首」が最も有名で、これを模倣して種々のものが作られた。カルタとして正月の遊びになったのは江戸時代以降。百人首。(出典:大辞林)
「百人一首」を分かりやすく言うと「その時代を代表する百人の歌人の短歌をひとり一首ずつ選んで集めたもの」です。
例えば、「藤原定家が百人一首を作る」という場合は「藤原定家がその時代を代表する百人の歌人の短歌をひとり一首選んで集めたものを作る」といった意味になります。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・毎年テレビで百人一首の大会の模様がレポートされていますが、その早いこと速いこと。(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 23 くもりガラスの向こう側』)
・小倉百人一首の撰定者がこの藤原定家であることは先にのべた。(出典:久保田正文『百人一首の世界』)
・百人一首には決まり字というものがある。(出典:西尾維新『猫物語(黒)』)
・二人で百人一首暗唱大会を始めた。(出典:谷川流『涼宮ハルヒの分裂』)
・百人一首いうもんは、いまでもなかなか盛んで、お正月には欠かせんもののひとつンなってますようで。(出典:藤本義一編『古典落語・上方艶ばなし』)