発起
「会の発起人」などのように使う「発起」という言葉。
「発起」は、音読みで「ほっき」もしくは「はっき」と読みます。
「発起」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「発起」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
発起の意味
「発起」には次の意味があります。
・思いたって事を始めること。(出典:デジタル大辞泉)
「発起」はもともと仏教用語であり、「悟りを求める心を起こすこと」という意味の言葉です。
転じて、悟りなどに限らず、「思い立って何かを始めること」という意味で使われます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・道理からいえば、戦争を発起した人間が最初に死ぬべきなのである。
(出典:五味川純平『虚構の大義 ─関東軍私記─』)
・改めて第二の国家改造を発起させようという意図は見当たらない。
(出典:豊田穣『革命家・北一輝』)
・後述するように、八月一・二日、七・八日には猛烈な攻撃を発起した。
(出典:五味川純平『ノモンハン(上)』)
・将来のことを考え、早苗は一念発起してタクシー運転手になったらしい。
(出典:海月ルイ『十四番目の月』)
・なん人かの友人の発起で、とある料亭で夕食に招かれた。
(出典:内藤濯『星の王子とわたし』)
類語
・企図(きと)
意味:くわだてること。また、くわだて。もくろみ。(出典:デジタル大辞泉)
・発案(はつあん)
意味:案を考え出すこと。ある案を最初に言い出すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・勃発(ぼっぱつ)
意味:急に起こること。突然に発生すること。(出典:デジタル大辞泉)
・発祥(はっしょう)
意味:物事が起こり現れること。(出典:デジタル大辞泉)
・誘発(ゆうはつ)
意味:ある事が原因となって、他の事を引き起こすこと。(出典:デジタル大辞泉)