痣
「痣ができた」などのように使う「痣」という言葉。
「痣」は、訓読みで「あざ」と読みます。
「痣」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「痣」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
痣の意味
「痣」には次の意味があります。
・皮膚に生じた赤や青などの斑紋の俗称。先天性のものは母斑で、後天性のものは皮下出血や紫斑。(出典:デジタル大辞泉)
「痣」をわかりやすく言うと「皮膚にあらわれるできもの」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この男の身体のどこかに自分と同じ痣があるのだ、という思いもあった。
(出典:今邑彩『蛇神』)
・しばらくぶりに会う彼女の頬にはよく、誰かに叩かれた痣が残っていた。
(出典:村山由佳『星々の舟』)
・背中に突然現れた奇妙な痣のことよりも、そちらの方に気を奪われていた。
(出典:今邑彩『双頭の蛇(「蛇神」シリーズ第3巻)』)
・係女中は髭そりの湯を運んだから、右耳の下にある赤い痣まで見ている。
(出典:佐木隆三『復讐するは我にあり』)
・あのうしろ姿の写真から確信を得たのは、右手の痣を発見したからだ。
(出典:石田衣良『赤・黒(ルージュ・ノワール) 池袋ウエストゲートパーク外伝』)
類語
・黶(ふすべ)
意味:ほくろ。また、あざ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・母斑(ぼはん)
意味:皮膚の一部に生じる色や形の異常。胎生期の皮膚形成過程で生じ、生涯のさまざまな時期に現れる。あざ・ほくろの多くが含まれる。(出典:デジタル大辞泉)
・青痣(あおあざ)
意味:青いあざ。また、児斑のこと。黒い色素をもつ細胞が皮膚の深部に存在するために、青く見えるあざのこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・赤痣(あかあざ)
意味:血管に異常があって皮膚に生じた赤い斑紋。先天的なもの。(出典:デジタル大辞泉)
・蒙古斑(もうこはん)
意味:黄色人種の幼児の臀部から背中にかけてみられる青いあざ。生後すぐ、または一週間たってでき、七~八歳で消える。児斑。小児斑。(出典:精選版 日本国語大辞典)