異郷
「異郷を訪れる」などのように使う「異郷」という言葉。
「異郷」は、音読みで「いきょう」と読みます。
「異郷」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「異郷」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
異郷の意味
「異郷」には次の意味があります。
・自分の郷里・母国でないよその土地。他郷。異国。異境。(出典:デジタル大辞泉)
「異郷」をわかりやすくいうと、自分が生まれて育ったところではない場所という意味になります。出身地や出身国から離れた場所ということをあわす言葉です。
古里や故郷の反対の意味をもちます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分は異郷の地で何とか暮らしている。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 5 目明し編』)
・しかし、もう一度結婚ということの方へ岸本の心を向けさせたのもこの異郷の旅であった。
(出典:島崎藤村『新生』)
・異郷で何の疑いもなく日本語の会話をかわしていることにすこし不思議な気分があった。
(出典:村松友視『七人のトーゴー』)
・海の向こうからやってきた父にとっても、ここは異郷だったからね。
(出典:上橋菜穂子『狐笛のかなた』)
・西だけではなく、東にもあるという異郷を見てみたいという希望はある。
(出典:仁木英之『僕僕先生』)
類語
・異土(いど)
意味:故郷以外の土地。異郷。(出典:デジタル大辞泉)
・外国(がいこく)
意味:自分の国ではない、よその国。(出典:デジタル大辞泉)
・異国(ことくに)
意味:他国。よその国。よその土地。異郷。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・他郷(たきょう)
意味:故郷でないよその土地。(出典:デジタル大辞泉)
・他国(たこく)
意味:自分の生まれた国でない国。よその国。(出典:精選版 日本国語大辞典)