甘やかす
「子どもを甘やかす」などのように使う「甘やかす」という言葉。
「甘やかす」は、訓読みで「甘やかす」と読みます。
「甘やかす」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「甘やかす」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
甘やかすの意味
「甘やかす」には次の意味があります。
・甘えるようにさせる。特に、子供をかわいがるあまりにきびしくしつけない。相手が勝手気ままな行動をするのを許す。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「甘やかす」を分かりやすく言うと「やりたいようにさせておく」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私たちが二人を甘やかして育ててきたツケが回ってきたのかも知れない。
(出典:佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(下)』)
・山下君の話はきいてたが、これほど甘やかされてるとは思わなかったよ。
(出典:栗本薫『真夜中の天使4』)
・自分を甘やかしたら、自分を律する人間は、この世に一人もいなくなる。
(出典:樋口有介『苦い雨』)
・ああいう点はああいう人間なのだから、と、甘やかすことは出来ない。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
・つまりだな、私が言いたいのは、あまりあの二人を甘やかすなということだ!
(出典:榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ-第2話』)
類語
・愛でる(めでる)
意味:感心する。ほめる。(出典:デジタル大辞泉)
・もて囃す(もてはやす)
意味:盛んにほめる。多くの人が話題にする。(出典:デジタル大辞泉)
・べた褒め(べたぼめ)
意味:口をきわめてほめそやすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・持ち上げる(もちあげる)
意味:ほめておだて上げる。(出典:デジタル大辞泉)
・煽てる(おだてる)
意味:うれしがることを言って、相手を得意にさせる。何かをさせようと、ことさらに褒める。もちあげる。(出典:デジタル大辞泉)