理詰め
「理詰めで追い込む」などのように使う「理詰め」という言葉。
「理詰め」は、音読みで「りづめ」と読みます。
「理詰め」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「理詰め」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
理詰めの意味
「理詰め」には次の意味があります。
・思考・議論などを、論理・理屈で押し通すこと。(出典:デジタル大辞泉)
「理詰め」という言葉をわかりやすく言うと、「理屈で言いくるめる」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・こうした意思決定は、単なる交渉上手や理詰めの力だけではありません。
(出典:野中郁次郎/紺野登『知識経営のすすめ』)
・いくら理詰めだったからと言ったって、本人はまだ納得したわけじゃないからね。
(出典:安部公房『第四間氷期』)
・この理詰めの友人も、妹のことになるとどうも冷静さを欠くのである。
(出典:京極夏彦『姑獲鳥の夏』)
・しかし彼は私とは違って根っから政治的人間で、理詰めで話を進める男だ。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK1』)
・こういうときは、ディックの感情を持たない理詰めの性質がありがたい。
(出典:有川浩『空の中』)
・理詰めで考えれば、家を出るときは当然庭を訪問するつもりなどありませんね。
(出典:ホワイト・フレッド・M『謎の四つ指』)
・もっともそれは、言ってしまえばごくまっとうな、理詰めの結論だった。
(出典:藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(下)』)
・一般に女がもっとも嫌うものが一つあるとすれば、それは理づめでくる男である。
(出典:フリーマン/大久保康雄訳『歌う白骨』)