現実
「現実を見ろ」などのように使う「現実」という言葉。
「現実」は、音読みで「げんじつ」と読みます。
「現実」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「現実」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
現実の意味
「現実」には次の意味があります。
・いま目の前に事実として現れている事柄や状態。(出典:デジタル大辞泉)
頭の中で考えるのではなく、現に実際こうであるという状態を言います。
「現実を見ろ」で「頭の中で考えるのでなく、実際の状態を見ろ」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私の今の現実の生活は冷くあっても決して夢でもなく、道楽でもない。
(出典:加藤文太郎『単独行』)
・老人はたびたび魚のほうを見て、それが現実であることを確かめていた。
(出典:ヘミングウェイ・アーネスト・ミラー『老人と海』)
・この痛さによって、彼が現実に生きて行動していることが確実に証明された。
(出典:坂口安吾『安吾の新日本地理』)
・しかし、現実問題としてそうしたデータの異常が見つかっているのだ。
(出典:吉村達也『スイッチ』)
・いや許される許されないは別にして、そんなことが現実的に可能なのか。
(出典:京極夏彦『狂骨の夢』)
類語
・本当(ほんとう)
意味:偽りでなく事実・真実であること。見せかけでなく実際であること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・真実(しんじつ)
意味:うそ偽りのないこと。(出典: デジタル大辞泉 )
・如実(にょじつ)
意味:現実のままであること。(出典: デジタル大辞泉 )
・実際(じっさい)
意味:物事のあるがままの状態。(出典: デジタル大辞泉 )
・事実(じじつ)
意味:実際にあった事柄。(出典:精選版 日本国語大辞典)