猥雑
「猥雑な街」などのように使う「猥雑」という言葉。
「猥雑」は、音読みで「わいざつ」と読みます。
「猥雑」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「猥雑」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
猥雑の意味
「猥雑」には次の意味があります。
・ごたごたと入り乱れていること。みだりがわしく下品なこと。また、そのさま。わいぞう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「猥雑な街」で「様々な人や建物などがごちゃごちゃと入り乱れている街」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・わたしと会っている時は、いつも、猥雑なことしか考えていないんだから!
(出典:富野由悠季『オーラバトラー戦記 3 ガロウ・ラン・サイン』)
・猥雑さは変わらないが、十年前には少なくとも活気というものがあった。
(出典:福井晴敏『川の深さは』)
・それでも裕子は、毎日の猥雑な話し声の中に身を委ねずにはいられない。
(出典:鷺沢萠『海の鳥・空の魚』)
・信頼のできる記録によっても、冗談好きで、猥雑な側面があったようである。
(出典:茂木健一郎『思考の補助線』)
・その形は複雑にして、見る者に混乱を与えるほど猥雑であった。
(出典:二階堂黎人『奇跡島の不思議』)
類語
・俗悪(ぞくあく)
意味:低級で下品なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・淫猥(いんわい)
意味:情欲を刺激する、下品でみだらなこと。(出典:デジタル大辞泉)
・醜女(しこめ)
意味:容貌(ようぼう)のみにくい女。(出典:デジタル大辞泉)
・尾籠(びろう)
意味:わいせつなこと。ふしだらなこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・四分五裂(しぶんごれつ)
意味:いくつにも分かれること。秩序をなくしてばらばらになること。(出典:デジタル大辞泉)