特命
「上司の特命」などのように使う「特命」という言葉。
「特命」は、音読みで「とくめい」と読みます。
「特命」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「特命」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
特命の意味
「特命」には次の意味があります。
・特別の命令・任命。(出典:デジタル大辞泉)
「特命を帯びる」で 「特別の命令を受ける」 という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・特命に失敗したんだから自分のケツは自分で拭けってことですよ。
(出典:海堂尊『チーム・バチスタの栄光(上)』)
・島田は特命を帯びた社員として、前原などにもひそかに接触していたのではあるまいか。
(出典:半村良『楽園伝説』)
・教えたくても、特命遂行中とあっては通信を送ることもできん。
(出典:福井晴敏『機動戦士ガンダムUC(全10巻) 機動戦士ガンダムUC 3 赤い彗星』)
・本省トップが特命事項については極秘を守っていた証拠でもあった。
(出典:木村裕主『ムッソリーニを逮捕せよ』)
・彼はその功績で準男爵に叙せられ、新たに母上付き特命医師にもなった。
(出典:服部まゆみ『一八八八 切り裂きジャック』)
類語
・別命(べつめい)
意味:特別の命令。別に出される命令。(出典:デジタル大辞泉)
・下知(げち)
意味:上から下へ指図すること。(出典:デジタル大辞泉)
・命令(めいれい)
意味:上位の者が下位の者に対して、あることを行うように言いつけること。(出典:デジタル大辞泉)
・内命(ないめい)
意味:内々に命令すること。(出典:デジタル大辞泉)
・下命(かめい)
意味:命令をくだすこと。いいつけ。(出典:精選版 日本国語大辞典)