片手間
「片手間にやる作業」などのように使う「片手間」という言葉。
「片手間」は、訓読みで「かたてま」と読みます。
「片手間」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「片手間」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
片手間の意味
「片手間」には次の意味があります。
・本来の仕事の余暇。また、本業の合間にほかのことをすること。(出典:デジタル大辞泉)
「片手間」をわかりやすく言うと「本業の合間や、その合間にする他のこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・近所にタバコ屋をしながら片手間にそういう世話をしている家がある。
(出典:宮本百合子『猫車』)
・客も多くはないし、片手間の商売ゆえ、女房ひとりでもやれぬことはない。
(出典:池波正太郎『剣客商売 13 波紋』)
・貯金もしなければならないから、仕事も片手間というわけにはいかないしね。
(出典:桂米助『ごはん』)
・片手間ではあるがKDDテレサーブの通訳付き電話の仕事もやっている。
(出典:田丸公美子『パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記』)
・最初の一本探しは片手間にできることではなかったでな。
(出典:西尾維新『刀語(全12巻) 刀語 3 第三話 千刀・ツルギ』)
・何かの片手間にできるようなもんじゃないんです。
(出典:北野勇作『ハグルマ』)
・そうしたものは、片手間に身につくものではないからだ。
(出典:眉村卓『不定期エスパー3』)
・僕の仕事ぶりはいい加減であるとはいえ、農作業は片手間にできるほど楽ではない。
(出典:花村萬月『ゲルマニウムの夜 王国記』)