煽動
「民衆を煽動する」などのように使う「煽動」という言葉。
「煽動」は、音読みで「せんどう」と読みます。
「煽動」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「煽動」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
煽動の意味
「煽動」には次の意味があります。
・そそのかすこと。おだてたりあおりたてたりして、ある行動を起こすようにしむけること。アジテーション。教唆。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「煽動」をわかりやすく言うと、「目的の行動をとらせるために、人の感情を煽るような発言をする」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それから、彼女は、人々を煽動して、ここへ攻めて来るだろうかを考えた。
(出典:山藍紫姫子『THE DARK BLUE』)
・どうやら友人たちの煽動に乗っていたら唯子と付き合う目はなかったらしい。
(出典:有川浩『キケン』)
・半ばは部下の血気を抑制するようであり、半ばは逆に煽動するようであった。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 8 乱離編』)
・兵士たちを煽動するのに成功した隊長は、満足して断崖の縁に立った。
(出典:田中芳樹『アルスラーン戦記2』)
・あの運動は日本の過激派が中心になって煽動しているんです。
(出典:池上永一『レキオス』)
類語
・煽る(あおる)
意味:おだてたりして、相手がある行動をするように仕向ける。(出典:デジタル大辞泉)
・焚き付ける(たきつける)
意味:人をそそのかして何かをさせる。けしかける。(出典:デジタル大辞泉)
・けしかける
意味:相手をおだてあげて自分の思うとおりのことをさせる。(出典:デジタル大辞泉)
・唆す(そそのかす)
意味:早くそうするように勧める。せきたてる。(出典:デジタル大辞泉)
・アジテーション
意味:強い調子の文章や演説などによって人々の気持ちをあおり、ある行動を起こすようにしむけること。(出典:デジタル大辞泉)