無礼
「無礼な人だ」などのように使う「無礼」という言葉。
「無礼」は、訓読みで「ぶれい」と読みます。
「無礼」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「無礼」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
無礼の意味
「無礼」には次の意味があります。
・礼儀にはずれること。また、そのさま。失礼。不躾ぶしつけ。無作法。(出典:デジタル大辞泉)
「無礼」をわかりやすく言うと「礼儀がなっていないこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかし、女だって無礼なことをいわれたら、黙っていることはないんだ。
(出典:平岩弓枝『御宿かわせみ 25 宝船まつり』)
・それにしても、一言もその後の挨拶がないのは無礼というものではないか。
(出典:田中澄江『なぜ愛なのか 十三の報告から』)
・それを邪魔するとは、どんなに控え目に言っても、無礼と言うほかない。
(出典:カフカ/谷友幸訳『城(上)』)
・反論しなかったからと言って、無礼を許したわけではないということ。
(出典:シェイクスピア/松岡和子訳『お気に召すまま』)
・それではわたしは多門という男に注意していましょう、無礼なやつですよ。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル9] 横溝正史 「女王蜂」』)
類語
・失礼(しつれい)
意味:礼儀や礼式を欠くこと。礼儀をわきまえないこと。また、相手に対して礼儀を欠いているさま。先例故実にはずれること。無礼。欠礼。失敬。しつらい。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・失敬(しっけい)
意味:人に対して礼を失した振る舞いをすること。また、そのさま。失礼。無礼。(出典:デジタル大辞泉)
・不躾(ぶしつけ)
意味:礼を欠くこと。無作法なこと。また、そのさま。無礼。(出典:デジタル大辞泉)
・無遠慮(むえんりょ)
意味:遠慮をせず、好きなように振る舞うこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・馴れ馴れしい(なれなれしい)
意味:ぶしつけである。遠慮がなさすぎる。(出典:デジタル大辞泉)