無作為
「無作為に選ぶ」などのように使う「無作為」という言葉。
「無作為」は、音読みで「むさくい」と読みます。
「無作為」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「無作為」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
無作為の意味
「無作為」には次の意味があります。
・作為がないこと。偶然にまかせること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
人の積極的な意思が働いておらず、ランダムに物事が起きることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・となると、被害者は無作為に選ばれていたわけじゃなかったのか?
(出典:森博嗣『X 2 キラレ×キラレ』)
・偶然というやつは、まったく無作為に無秩序にあらゆるものを分けてしまう。
(出典:塩田丸男『天からやって来た猫』)
・特に、三人目の白井記者については、無作為に選ばれた可能性が強い。
(出典:西村京太郎『殺人列車への招待』)
・そこでおれはもっとこまかいところまでわかるテストをまったく無作為に受けてみた。
(出典:アダムス/風見潤訳『銀河ヒッチハイクガイド』)
・もっとも切実な心の状態は、もっとも無作為な言葉で描かれるほかないのではないか。
(出典:吉本隆明『悲劇の解読』)
類語
・ランダム
意味:無作為にすること。任意にすること。手あたり次第にすること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・任意(にんい)
意味:心のままにまかせること。思いのままにするさま(出典:精選版 日本国語大辞典)
・恣意的(しいてき)
意味:気ままで自分勝手なさま。論理的な必然性がなく、思うままにふるまうさま。(出典:デジタル大辞泉)
・わざと
意味:意識して、また、意図的に何かをするさま。(出典:デジタル大辞泉)
・故意(こい)
意味:意識して行なうこと。わざとすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)