激情
「激情に揺さぶられる」などのように使う「激情」という言葉。
「激情」は、音読みで「げきじょう」と読みます。
「激情」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「激情」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
激情の意味
「激情」には次の意味があります。
・はげしくたかぶる感情。理性で押えきれない激しい感情。また、強い欲望。(出典:精選版 日本国語大辞典)
コントロールできないような激しい感情や欲望を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・姉のこの突然の激情を、私はなんと解釈してよいのかわからなかった。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル1] 横溝正史 「八つ墓村」』)
・あの人は、非常な激情をもっているふりをすることのできる女性です。
(出典:クリスティ/松本恵子訳『ゴルフ場殺人事件』)
・もともと激情家タイプの人でもあった。
(出典:近藤絃一『したたかな敗者たち』)
・何かいったとしたら、それはおそらく激情的な言葉であったろう。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル19] 横溝正史 「悪霊島 上」』)
・激情からの非礼によって、自らを失脚させた者は数知れずいるのである。
(出典:田中芳樹『タイタニア1-疾風篇』)
類語
・不機嫌(ふきげん)
意味:機嫌の悪いこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・勃然(ぼつぜん)
意味:顔色を変えるさま。顔色を変えて怒るさま。むっとするさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・情熱(じょうねつ)
意味:感情が激しく燃えたつこと。燃えあがるような激しい感情。熱情。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・激発(げきはつ)
意味:はげしく奮い立つこと。(出典:デジタル大辞泉)
・懐慕(かいぼ)
意味:馴れ親しんで慕わしく思うこと。思慕。(出典:精選版 日本国語大辞典)