溜飲
「溜飲を下げる」などのように使う「溜飲」という言葉。
「溜飲」は、音読みで「りゅういん」と読みます。
「溜飲」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「溜飲」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
溜飲の意味
「溜飲」には次の意味があります。
・飲食物が胃にとどこおって、酸性の胃液がのどに上がってくること。(出典:デジタル大辞泉)
「溜飲を下げる」は「胸をスッキリさせる」という意味で使用されます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・というような消え方をして、初めて観客は大いに溜飲を下げるのである。
(出典:木村晋介『八丈島のロックンロール ―キムラ弁護士事件帖』)
・絶望を突きつけられた少女の表情は、少しだけ彼の溜飲を下げてくれた。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night 桜 Heavens Feel NormalEnd -櫻の夢』)
・それは、彼の「活躍」に溜飲を下げてもいいはずの二科生も同じだった。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 2 入学編 <下>』)
・勝利して溜飲を下げるまでは、決して引きさがろうとはしないタイプだ。
(出典:松岡圭祐『千里眼の水晶体』)
・それを見て溜飲を下げたのか、達也はサディスティックな笑みを消した。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 13 スティープルチェース編』)
類語
・悪阻(おそ)
意味:妊娠の初期に多くの妊婦が経験する体の不調。吐き気、食欲不振、体のだるさなどの症状がある。原因はホルモンのバランスが崩れるためといわれているが、個人差が大きく医学的に解明されていない点も多い。つわり。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・えずく
意味:吐き気をもよおす。また、へどを吐く。(出典:デジタル大辞泉)
・嘔吐(おうと)
意味:食べたものを吐きもどすこと。へどを吐くこと。または、はきけ。転じて、ひどく不快に感じることにいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・食傷(しょくしょう)
意味:食あたりを起こすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・辟易(へきえき)
意味:ひどく迷惑して、うんざりすること。嫌気がさすこと。閉口すること。(出典:デジタル大辞泉)