温厚
「温厚な性格」などのように使う「温厚」という言葉。
「温厚」は、音読みで「おんこう」と読みます。
「温厚」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「温厚」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
温厚の意味
「温厚」には次の意味があります。
・人柄が穏やかで、温かみのある・こと(さま)。(出典:大辞林 第三版)
「温厚な性格」で「穏やかで温かみのある性格」という意味になります。
「温厚」の反対語は「冷酷(れいこく=冷たく非情なこと)」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いつもの温厚で上品な印象は薄れ、どこかに消えていった。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK1』)
・とにかく温厚な性質なんだから、ぜったいにそんな人じゃありません。
(出典:下田治美『愛を乞うひと』)
・最初に視界に入ったのは、眼鏡をかけた温厚そうな男の顔だった。
(出典:福井晴敏『終戦のローレライ(上)』)
・普段は温厚な人ですが、ああいう人を怒らせたら、ただじゃすみません。
(出典:法月綸太郎『生首に聞いてみろ』)
・元気なころも、激しい太刀を使う人物とは思えないほど温厚だった。
(出典:古川薫『桂小五郎(上)』)
類語
・素直(すなお)
意味:ねじけた心、腹黒い心などを持っていないさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・柔和(にゅうわ)
意味: 性質や態度などがやさしくて、おとなしいこと。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・穏健(おんけん)
意味:おだやかで、行き過ぎやまちがいがなくしっかりしているさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・平和主義(へいわしゅぎ)
意味:平和を理想として、それによって一切を律しようとする思想や立場。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・篤実(とくじつ)
意味:他への思いやりがあり、また、まじめであること。(出典:大辞林 第三版)