添える
「手紙を添える」などのように使う「添える」という言葉。
「添える」は、訓読みで「そえる」と読みます。
「添える」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「添える」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
添えるの意味
「添える」には次のニつの意味があります。
1 主となるもののそばにつける。補助として付け加える。
2 引き立たせるために付け加える。(出典:デジタル大辞泉)
「添える」には他の意味もありますが、上記の意味で使われることがほとんどです。
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
添えるの意味①「主となるもののそばにつける。補助として付け加える。」
「添える」の一つ目の意味は「主となるもののそばにつける。補助として付け加える。」です。
例えば、「補足を書き添える」で「補足を書き加える」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・もっとも、わたしには何人かの証人があることも言い添えるつもりです。
(出典:ルブラン/野内良三訳『ルパン対ホームズ』)
・だがこんなとき、手作りの幾品かを富喜枝は必ず添えることにしていた。
(出典:三浦綾子『雨はあした晴れるだろう』)
・自分の撮った写真に自分で文章を添えることもありますから、文章も書きます。
(出典:片岡義男『ラハイナまで来た理由』)
添えるの意味②「引き立たせるために付け加える。」
「添える」の二つ目の意味は「引き立たせるために付け加える。」です。
例えば、「食卓に華を添える」で「食卓を引き立たせるために、華やかなものを付け加える」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・そして彼以外にももう一人、この物語に色を添える人物が登場してくる。
(出典:林真理子『夢見るころを過ぎても』)
・この景観に一層の妖気を添えるものは、真赤な口を開いた小噴火丘である。
(出典:中谷宇吉郎『黒い月の世界』)
・だが歴史にできるのは、せいぜい彼らの愛に輝きを添えることぐらいのものなのだ。
(出典:コードウェイナー・スミス『鼠と竜のゲーム』)