消滅
「物質が消滅する」などのように使う「消滅」という言葉。
「消滅」は、音読みで「しょうめつ」と読みます。
「消滅」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「消滅」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
消滅の意味
「消滅」には次の意味があります。
・消えてなくなること。それまで存在していたものがなくなってしまうこと。(出典:デジタル大辞泉)
「消滅」をわかりやすく言うと「あるものがなくなること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ついさっき一人の人間の消滅を目の前にしてきたせいかもしれない。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK3』)
・この岩の半分は地球のものでない武器によって消滅させられたのだった。
(出典:K・H・シェール『ドイツSF/シェール初期長編(全4巻) 3 地球への追放者』)
・そのころまでには紙と活字の本だって自然消滅しているにちがいない。
(出典:津野海太郎『本はどのように消えてゆくのか』)
・すでに足の裏の感覚は消滅し、骨から伝わる鈍い痛みだけが感じられた。
(出典:万城目学『鴨川ホルモー』)
・だから世界はあの時、消滅しても僕にとっては余り不思議ではなかった。
(出典:原民喜『火の子供』)
類語
・去る(さる)
意味:ある場所から離れる。(出典:デジタル大辞泉)
・地を掃う(ちをはらう)
意味:なにも残らないで、すべてなくなってしまう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・散逸(さんいつ)
意味:ばらばらになって行方がわからなくなること。(出典:デジタル大辞泉)
・抹消(まっしょう)
意味:文字などをぬりつぶして消すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・喪失(そうしつ)
意味:うしなうこと。(出典:デジタル大辞泉)