流血
「流血沙汰」などのように使う「流血」という言葉。
「流血」は、音読みで「りゅうけつ」と読みます。
「流血」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「流血」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
流血の意味
「流血」には次の意味があります。
・流れる血。また、血を流すこと。殺傷が行なわれること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「流血」は文字通り「血を流すこと」という意味の言葉ですが、「流血を伴うような殺生」という意味でも用いられます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・信長は自分自身が、流血をことのほか好む人間であることを知っていた。
(出典:新田次郎『武田勝頼(二)』)
・確かこの男は脇腹や肩に傷を負って、かなり流血していたはずなのだが。
(出典:諸口正巳『不死身のフジミさん 殺神鬼勧請』)
・処刑中に死ぬものもあるが、流血をさけるためにこの方法がとられている。
(出典:マルコ・ポーロ/青木富太郎訳『東方見聞録』)
・なんの騒ぎも流血もなく、奇妙な逮捕劇はこうして成功したのでした。
(出典:桐生操『きれいなお城の怖い話』)
・しかし、それで流血と恐怖と住民の不安に終止符が打たれたわけではない。
(出典:近藤紘一『妻と娘の国へ行った特派員』)
類語
・溢血(いっけつ)
意味:身体の組織内などに起こる、点状または斑状の内出血。(出典:デジタル大辞泉)
・無惨(むざん)
意味:残酷であること。乱暴なこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・酸鼻(さんび)
意味:むごたらしくいたましいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・悽愴(せいそう)
意味:ひどく悲しむこと。非常にいたましいさま。すさまじいさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・惨い(むごい)
意味:見るにたえないほど痛ましい。残酷である。(出典:デジタル大辞泉)