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沢山とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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沢山

「沢山のお土産をもらった」などのように使う「沢山」という言葉。

「沢山」は、音読みで「たくさん」と読みます。

「沢山」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「沢山」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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沢山の意味

「沢山」には次の三つの意味があります。

1 数量の多いこと。また、そのさま。多数。
2 数量が十分であること。十分で、それ以上はいらないこと。また、そのさま。
3 それが十分であったり、十分すぎたりするさま。
(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

沢山の意味①「数量の多いこと。また、そのさま。多数。」

「沢山」の一つ目の意味は「数量の多いこと。また、そのさま。多数。」です。

簡単にひとことで言い換えると、数が多いことを意味します。
副詞的に用いて動詞や形容詞を修飾し、その程度が甚だしいことを表すこともできます。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

たくさんの人を知っていますが、あなたをほかの誰よりも信頼しますね。
(出典:原田義人『審判』)

・それらを見に行くと沢山な礼物の上にいろいろ珍しい喰物をくれるです。
(出典:河口慧海『チベット旅行記』)

・が、未だに門内か庭かに何か白い草花の沢山咲いていたのを覚えている。
(出典:芥川竜之介『滝田哲太郎氏』)

類語

多量(たりょう)
意味:分量の多いこと。また、そのさま。大量。(出典:デジタル大辞泉)

数多(あまた/すうた)
意味:数量の多いさま。たくさん。多く。(出典:デジタル大辞泉)

無数(むすう)
意味:数えきれないほど多いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

沢山の意味②「数量が十分であること。十分で、それ以上はいらないこと。また、そのさま。」

「沢山」の二つ目の意味は「数量が十分であること。十分で、それ以上はいらないこと。また、そのさま。」です。

①の意味と同じく量が多いことを意味しますが、こちらの場合は、その量がもう十分すぎるほどあって、それ以上は不要であるという意味が含まれます。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・あたしたち二人をのせて脱出するのだったら、二人でたくさんじゃない。
(出典:海野十三『人造人間の秘密』)

・品物でも本当によいものなら一個でもう沢山だというに等しい。
(出典:柳宗悦『民芸四十年』)

・「だれもわかっちゃいないさ」 ぼくはそんな話はもうたくさんだった。
(出典:ヘミングウェー/高村勝治訳『日はまた昇る』)

類語

十二分(じゅうにぶん)
意味:十分すぎるほどたっぷりしていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

一杯(いっぱい)
意味:一定の容器や場所などに物があふれんばかりに満ちているさま。(出典:デジタル大辞泉)

フル(full)
意味:限度いっぱいであるさま。十分であるさま。(出典:デジタル大辞泉)

沢山の意味③「それが十分であったり、十分すぎたりするさま。」

「沢山」の三つ目の意味は「それが十分であったり、十分すぎたりするさま。」です。

こちらも②と同じく十分に量がある様を表していますが、この場合は名詞に付き、多くの場合が「…だくさん」という形で、その名詞が十分すぎるほどに数が多いことを意味します。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・俺は具沢山な味噌汁は大好きだ。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 1 鬼隠し編』)

・事情を知らない人が、子だくさんゆえの貧しさと見たとしても、おかしくはない。
(出典:小林道雄『翔べ! はぐれ鳥』)

・そこが心霊実験の舞台であり、不可解な殺人現場ともなるのだから、けばけばしい装飾だくさんの事件といえよう。
(出典:カー/平井圭一訳『黒死荘殺人事件』)

類語

だらけ
意味:名詞に付いて、そのものがいっぱいであるさま、また、一面に散在するさまを表わす。(出典:精選版 日本国語大辞典)

みどろ
意味:名詞に付いて、それにまみれた状態であることを表す。(出典:デジタル大辞泉)

塗れ(まみれ)
意味:名詞の下に付いて、そのものが一面に汚らしい感じでついていることを表す。また、困った状態であることを表す。(出典:デジタル大辞泉)

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