沢
「山あいの小さな沢」などのように使う「沢」という言葉。
「沢」は、読みで「さわ」と読みます。
「沢」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「沢」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
沢の意味
「沢」には次の意味があります。
・浅く水がたまり、草が生えている湿地。山あいの比較的小さい渓谷。(出典:デジタル大辞泉)
「沢」を「たく」と呼ぶ場合は「低くて草がしげっている湿地」を指します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一時間ももがいてやっと水のある沢に出られたが道の行衛は不明である。
(出典:木暮理太郎『初旅の大菩薩連嶺』)
・ただこの丘と彼方の平野とのあいだが、帯のような狭い沢になっている。
(出典:吉川英治『三国志』)
・雪の急傾斜面をおりて沢に出たところで、二人は方向を左に変えた。
(出典:新田次郎『孤高の人』)
・此時も金峰の登り口が発見出来ないで、私の下った沢を上ったのであった。
(出典:木暮理太郎『思い出す儘に』)
・沢に面した急な山の斜面に、茶色の杉皮葺きの屋根が重なりあっていた。
(出典:坂東眞砂子『山妣』)
類語
・川(かわ)
意味:雨などの自然の水が集まり、陸上のくぼみを傾斜に沿って流れ下る水路。(出典:デジタル大辞泉)
・大河(たいが)
意味:大きな川。幅が広くて、水量も多い川。(出典:デジタル大辞泉)
・小川(おがわ)
意味:細い流れの川。(出典:デジタル大辞泉)
・せせらぎ(せせらぎ)
意味:浅瀬などの水の流れる音。また、その流れ。(出典:デジタル大辞泉)
・大江(たいこう)
意味:大きな川。(出典:日本国語大辞典)