水炊き
「夕食に水炊きを作る」などのように使う「水炊き」という言葉。
「水炊き」は、訓読みで「みずたき」と読みます。
「水炊き」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「水炊き」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
水炊きの意味
「水炊き」には次の意味があります。
・鍋料理の一。骨付き・皮付きの若鶏わかどりのぶつ切りを湯炊きし、ポン酢などのたれで食べるもの。もと博多の名物料理。薄切りの牛肉や豚肉を用いるものにもいう。(出典:デジタル大辞泉)
「水炊き」を簡単に言うと、水のみで茹でた食材から出た出汁を取って作る鍋料理のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・猫はアジの水炊きが好物であるだけではなくて、必要とあれば何でも食べる。
(出典:開高健『最後の晩餐』)
・というのは、たしか、水炊き風のことではなかったかと思う。
(出典:開高健『最後の晩餐』)
・大鍋おおなべに鶏肉とりにくと野菜をごった煮にした、日本の水炊きのような料理を飯の上にかけて食べている。
(出典:森村誠一『棟居刑事の悪夢の塔』)
・どうせ食べるなら最高のところをと、みんながそれぞれの情報を持ち寄ったのだが、水炊きは文句なしに「水無月みなづき」がいいだろうということになった。
(出典:林真理子『美食倶楽部』)
・二十四人目のゲスト篠山紀信氏のとき、鱧はもと松茸の水炊きで対談することになった。
(出典:吉行淳之介『犬が育てた猫』)
類語
・鍋物(なべもの)
意味:鍋で煮炊きしながら食べる料理。(出典:デジタル大辞泉)
・寄せ鍋(よせなべ)
意味:鍋料理の一。魚・貝・鳥肉や野菜・キノコなどを取り合わせ、だし汁で煮ながら食べるもの。(出典:デジタル大辞泉)
・ちゃんこ鍋(ちゃんこなべ)
意味:大鍋に季節の野菜や魚・鶏肉などを入れて煮立て、つけ汁やポン酢で食べる力士料理。名は料理番を「ちゃん」と呼んだためとも、中国の鏟鍋チャンクオ(板金製の鍋)料理の手法をとり入れたためともいう。(出典:デジタル大辞泉)
・しゃぶしゃぶ
意味:薄切りにした牛肉を、鍋の熱湯にさっとくぐらせて、たれをつけて食べる料理。(出典:デジタル大辞泉)
・しょっつる鍋(しょっつるなべ)
意味:鍋料理の一。ハタハタなど白身の魚や豆腐・野菜などをしょっつるで味つけしたもの。秋田県の郷土料理。(出典:デジタル大辞泉)