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気色とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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気色

「気色をうかがう」などのように使う「気色」という言葉。

「気色」は、音読みで「きしょく」と読みます。

「気色」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「気色」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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気色の意味

「気色」には次の三つの意味があります。

1 心の状態が外面にあらわれたようす。顔色。表情。きそく。
2 あるものにいだく感じ。気持ち。気分。病気などの身体的状態によってもたらされる気分。ある事柄に対する意向。内意。要望。
3 風や雲の動きに表れる大気のようす。きそく。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

気色の意味①「心の状態が外面にあらわれたようす。顔色。表情。きそく。」

「気色」の一つ目の意味は「心の状態が外面にあらわれたようす。顔色。表情。きそく。」です。

気持ちや感情が顔に出ることを言います。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・彼女は男のような幅のある声で姉を呼び、少しも動じた気色を見せない。
(出典:小栗虫太郎『聖アレキセイ寺院の惨劇』)

・監獄の門を出た時、フロルスはこれまでになく晴々した気色をしていた。
(出典:森鴎外訳『諸国物語(下)』)

・そして口を開き出すとなると、相手の気色などは見ていない。
(出典:吉川英治『宮本武蔵』)

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類語

心緒(しんしょ)
意味:思いのはし。心の動き。しんちょ。(出典:デジタル大辞泉)

気分(きぶん)
意味:快・不快など、ある期間持続する、やや漠然(ばくぜん)とした心身の状態。(出典:デジタル大辞泉)

念い(おもい)
意味:考えや気持ちのこと。(出典:実用日本語表現辞典)

気色の意味②「あるものにいだく感じ。気持ち。気分。病気などの身体的状態によってもたらされる気分。ある事柄に対する意向。内意。要望。」

「気色」の二つ目の意味は「あるものにいだく感じ。気持ち。気分。病気などの身体的状態によってもたらされる気分。ある事柄に対する意向。内意。要望。」です。

何らかの対象に感じる感情などのことです。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・ただ気色の悪い首の運動と、紙の上を走る鉛筆の音が聞こえるだけです。 
(出典:カー/平井圭一訳『黒死荘殺人事件』)

・蛇蠍だかつの如くに忌み嫌っていた江部が殺されたのが気色よかったのである。
(出典:町田康『パンク侍、斬られて候』)

・もうその眼にもさっきのように、油断のない気色は見えなかった。
(出典:芥川龍之介『トロッコ・一塊の土』)

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類語

心持(こころもち)
意味:感じていることや思っていること。気持ち。気分。(出典:デジタル大辞泉)

感情(かんじょう)
意味:物事に感じて起こる気持ち。外界の刺激の感覚や観念によって引き起こされる、ある対象に対する態度や価値づけ。快・不快、好き・嫌い、恐怖、怒りなど。(出典:デジタル大辞泉)

気味(きみ)
意味:気持ち。心持ち。(出典:デジタル大辞泉)

気色の意味③「風や雲の動きに表れる大気のようす。きそく。」

「気色」の三つ目の意味は「風や雲の動きに表れる大気のようす。きそく。」です。

空を見上げた時の大気の状態のことです。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・明日の天気を気色で予想する。

・昨日までとは気色の違う天気だ。

・風雲の気色から天候を予測する。

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類語

天気(てんき)
意味:ある場所の、ある時刻の気象状態。気温・湿度・風・雲量などを総合した状態。(出典:デジタル大辞泉)

気象(きしょう)
意味: 大気の状態、および雨・風・雪など大気中で起こる諸現象。(出典:デジタル大辞泉)

大気(たいき)
意味:主天体を取り巻く気体のガス。主に地球のものをいう。地球では、引力に引かれ、地球を取り巻いている気体で、窒素と酸素を主成分とし、ほかに二酸化炭素・ネオン・ヘリウム・メタン・水素などを少量含む混合物。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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