毛嫌い
「父親を毛嫌いする」などのように使う「毛嫌い」という言葉。
「毛嫌い」は、訓読みで「けぎらい」と読みます。
「毛嫌い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「毛嫌い」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
毛嫌いの意味
「毛嫌い」には次の意味があります。
・これという理由もなく、感情的に嫌うこと。わけもなく嫌うこと。(出典:デジタル大辞泉)
「毛嫌い」の「毛」は動物や鳥の毛並みのことを指します。
動物や鳥が相手の毛並みによって好き嫌いをすることに由来すると言われています。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・町の人々はみなその男を毛嫌いして、その家の前を通る者さえいない。
(出典:駒田信二『中国笑話集』)
・男の人は言葉を聞いただけで毛嫌いするから、台所を見せないだけのこと。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 6 罪滅ぼし編』)
・特別な理由もなしに毛嫌いするということは、人にはよくございますから。
(出典:松本清張『黒の回廊』)
・安が帰ったあとで熱を出したという程なのだから余程毛嫌いしていたのだろう。
(出典:矢田津世子『神楽坂』)
・断っておくが私は何も写真そのものを毛嫌いしているわけではない。
(出典:福永武彦『第四随筆集 夢のように』)
類語
・嫌悪(けんお)
意味:にくしみきらうこと。感情的にひどくきらうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・憎悪(ぞうお)
意味:ひどくにくむこと。にくみ嫌うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・厭忌(えんき)
意味:いやがり嫌うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・唾棄(だき)
意味:ばを吐きすてること。転じて、非常に軽蔑して嫌うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・拒絶(きょぜつ)
意味:相手の頼みや要求をこばむこと。(出典:デジタル大辞泉)