比肩
「彼に比肩できる唯一の存在」などのように使う「比肩」という言葉。
「比肩」は、音読みで「ひけん」と読みます。
「比肩」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「比肩」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
比肩の意味
「比肩」には次の意味があります。
・肩を並べること。同等であること。匹敵。(出典:デジタル大辞泉)
つまり、「比肩」とは「匹敵すること」や「同等なこと」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・まず人間を地球や宇宙に比肩する存在にしなければならない。
(出典:高橋昌也『ガンダム・センチネル』)
・少なくとも音楽そのもの、絵画そのものの内容や技術と比肩することはあり得ません。
(出典:柴田南雄『クラシック名曲案内ベスト151』)
・いまも将来も、また過去においても比肩しうるものがないほど大きなものとなろう。
(出典:オウィディウス/田中秀央,前田敬作訳『転身物語(下)』)
・大きさと速さで彼らに比肩できるのは、クジラぐらいのものだろう。
(出典:ヴェルヌ/江口清訳『気球旅行の五週間』)
・どんな勝利がこの勝利に比肩し得るだろうか?
(出典:ロラン・ロマン『ベートーヴェンの生涯』)
類語
・匹敵(ひってき)
意味:比べてみて能力や価値などが同程度であること。肩を並べること。(出典:デジタル大辞泉)
・肩を並べる(かたをならべる)
意味:対等の位置に立つ。同じ程度の力や地位をもって張り合う。(出典:デジタル大辞泉)
・伯仲(はくちゅう)
意味:力がつりあっていて優劣のつけがたいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・拮抗(きっこう)
意味:勢力などがほぼ同等のものどうしが、互いに張り合って優劣のないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・双璧(そうへき)
意味:ともにすぐれていて優劣のつけがたい二つのもの。(出典:デジタル大辞泉)