残像
「残像が見える」などのように使う「残像」という言葉。
「残像」は、音読みで「ざんぞう」と読みます。
「残像」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「残像」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
残像の意味
「残像」には次の意味があります。
・ 刺激を与えて感覚が生じた後、その刺激を除去しても感覚が残っていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「残像」は主に視覚に対して使われることが多いです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・消えたあともまだ見えているような気がしたのはたぶん目の残像のせいだ。
(出典:天藤真『大誘拐』)
・穂高の出会いは、彼女の心にもなにがしかの残像を落としたのであろう。
(出典:森村誠一『棟居刑事の情熱』)
・目を閉じてもなお、まぶたの裏には残像となって自分の顔が映っていた。
(出典:鈴木光司『バースデイ』)
・この繰り返しによって、彼は空中に自らの残像をつくり出すのであった。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター1 吸血鬼ハンター“D”』)
・光ったときは点に見えたのに、残像はちゃんと小さな円になっていた。
(出典:田中哲弥『大久保町の決闘』)
類語
・揺曳(ようえい)
意味:音などがあとまで長く尾を引いて残ること。(出典:デジタル大辞泉)
・残響(ざんきょう)
意味:音源の振動を停止したのちも,引続いて音が聞える現象。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・残影(ざんえい)
意味:消えていったもののなごり。(出典:デジタル大辞泉)
・尾を引く(おをひく)
意味:物事がすんだあとまでも、名残が続く。(出典:デジタル大辞泉)
・余韻(よいん)
意味:音の鳴り終わったのちに、かすかに残る響き。(出典:デジタル大辞泉)