歳月
「歳月が流れる」などのように使う「歳月」という言葉。
「歳月」は、音読みで「さいげつ」と読みます。
「歳月」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「歳月」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
歳月の意味
「歳月」には次の意味があります。
・としつき。年月。歳光。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「歳月」をわかりやすくいうと、月や年など、流れている時間という意味になります。長い時間をあらわす言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・事件から七年の歳月を経た今、みはるは一体、架山にとって何であったか。
(出典:井上靖『星と祭上』)
・これこそ私がこの歳月待ちに待ったほんとうの結婚だったのです。
(出典:A・C・ドイル『新潮文庫 シャーロックホームズ全集 花嫁失踪事)
・それから歳月が幸福の裡に過ぎ、二人の子供は十二歳の年齢に達しました。
(出典:佐藤正彰訳『千一夜物語』)
・波から波へとつづく大海にも似た六年という歳月が、今や私の前にある。
(出典:アンデルセン/神西清訳『即興詩人(下)』)
・十年を数える困苦の歳月の間にも、ただの一度も、開かれているのをみたことのない扉。
(出典:久美沙織『ドラゴンクエスト5 天空の花嫁 第3巻』)
類語
・幾星霜(いくせいそう)
意味:苦労を経た上での、長い年月。いくとしつき。(出典:デジタル大辞泉)
・光陰(こういん)
意味:月日。年月。歳月。とき。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・年月(としつき)
意味:長い歳月。つきひ。ねんげつ。(出典:デジタル大辞泉)
・日月(ひつき)
意味:歳月。月日。(出典:デジタル大辞泉)
・風霜(ふうそう)
意味:としつき。星霜。(出典:精選版 日本国語大辞典)