正当化
「自分を正当化する」などのように使う「正当化」という言葉。
「正当化」は、音読みで「せいとうか」と読みます。
「正当化」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「正当化」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
正当化の意味
「正当化」には次の意味があります。
・自分の言動などを、道理にかなっているように見せること。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと、「非難されるような場面で、言動の正しさを主張したり理屈をつけたりする」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それに答えてゆくことが、いつしか自身の低下への正当化となること。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
・自己正当化のためならどんなことでも言うのではないか。
(出典:麻生俊平『ザンヤルマの剣士 第二巻』)
・だけど、あなたの苦しみは、他人を苦しめるコトの正当化にはならない。
(出典:中村うさぎ『屁タレどもよ!』)
・自己の正当化に死に物狂いなのは犯罪者だけかと思っていたが、すべての人間がそうらしい。
(出典:岩井志麻子『恋愛詐欺師』)
・ムライのような幹部でさえ離脱するのだから、という形で自己正当化ができるからな。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 8 乱離編』)
類語
・弁解(べんかい)
意味:言い訳をすること。言いひらき。(出典:デジタル大辞泉)
・釈明(しゃくめい)
意味:解きあかすこと。説明すること。また、誤解や非難などに対して、事情を説明して了解を求めること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・自己弁護(じこべんご)
意味:自分自身の利益となることを主張して、自分の立場をよくしようとすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・保身(ほしん)
意味:身の安全を保つこと。自分の地位、名声、安穏を失うまいと身を処すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・申開き(もうしひらき)
意味:非難を受けたり疑惑をまねいたりした事柄について、そうせざるをえなかった理由や身の潔白を述べること。弁明。釈明。言い開き。(出典:デジタル大辞泉)