欺瞞
「欺瞞に満ちた言動」などのように使う「欺瞞」という言葉。
「欺瞞」は、音読みで「ぎまん」と読みます。
「欺瞞」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「欺瞞」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
欺瞞の意味
「欺瞞」には次の意味があります。
・だますこと。あざむくこと。(出典:大辞林 第三版)
「欺瞞」をわかりやすく言うと、「うそをついてだますこと」です。
「欺」と「瞞」は、どちらも「だます」や「あざむく」を意味する漢字です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分に新しい学問の必要を教えてくれたのは、あの少年の頃の医者の欺瞞だ。
(出典:太宰治『惜別』)
・それによって、彼らの欺瞞をかなりの程度までは暴けたのではないかと思う。
(出典:深谷忠記『タイム』)
・敗北したものは、弁解するためにどんな自己欺瞞でも作りあげていくのだ。
(出典:遠藤周作『沈黙』)
・孫の弓枝でさえが、まったく気づかぬほど巧妙な欺瞞がそこにあった。
(出典:横溝正史『憑かれた女』)
・だが、そこに一分の欺瞞もなかったかと言えばウソになるだろう。
(出典:伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第04巻』)
類語
・騙す(だます)
意味:うそを言って、本当でないことを本当であると思い込ませる。(出典:デジタル大辞泉)
・誤魔化す(ごまかす)
意味:自分にとって不利益な実態が表れないようにとりつくろう(出典:大辞林 第三版)
・晦ます(くらます)
意味:行為や事実をごまかす。(出典:デジタル大辞泉)
・嵌める(はめる)
意味:人をだまして計略にかける。(出典:大辞林 第三版)
・詐欺(さぎ)
意味:巧みにいつわって金品をだまし取ったり、相手に損害を与えたりすること。(出典:大辞林 第三版)