欲望
「欲望を抑える」などのように使う「欲望」という言葉。
「欲望」は、音読みで「よくぼう」と読みます。
「欲望」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「欲望」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
欲望の意味
「欲望」には次の意味があります。
・不足を感じてこれを充足させようと望むこと。また、その心。ほしがること。ほしいと思い望む心。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「欲望を抑える」は「我慢する」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分の財産を減らすまいとする欲望はごく自然のものでございますから。
(出典:サド/澁澤龍彦訳『美徳の不幸』)
・身体の底から嵐のような欲望が噴き出してくるのをナターシャは感じた。
(出典:つかこうへい『愛人刑事』)
・人間は様々の欲望を様々な形でとげようと望んでいる一つの動物なのです。
(出典:岸田国士『俳優倫理』)
・この青年のあらゆる罪悪の原因は、美服をまといたいという欲望だった。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・彼等は強いと云ふよりも寧ろ病的なる欲望に支配されるほど弱いのである。
(出典:芥川竜之介『僻見』)
類語
・欲念(よくねん)
意味:欲望の念。欲心。(出典:デジタル大辞泉)
・煩悩(ぼんのう)
意味:心を煩わし、身を悩ます心の働き。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・強欲(ごうよく)
意味:非常に欲が深いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・ハゲタカ・ファンド
意味:不良債権に群がり、儲けようとする投資会社のこと。(出典:事業再生用語集)
・我利我利(がりがり)
意味:自分の利益や欲望だけを追うさま。(出典:デジタル大辞泉)