気運
「気運が高まる」などのように使う「気運」という言葉。
「気運」は、音読みで「きうん」と読みます。
「気運」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「気運」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
気運の意味
「気運」には次の意味があります。
・時世のなりゆき。事の進行状態の中で、一定の方向をとろうとする傾向。まわりあわせ。時運。時勢。(出典:精選版 日本国語大辞典)
つまり「気運」とは、「物事がある方向へ進んでいこうとする傾向、なりゆき」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だからそのわずかな反対の気運も亦、極めて反感的なものになるわけだ。
(出典:戸坂潤『現代日本の思想対立』)
・イタリア国内の労働者も、徐々に反戦気運を表面に現わして来ていた。
(出典:木村裕主『ムッソリーニを逮捕せよ』)
・文学の新気運は日本全社会の活動に影響しなければならない。
(出典:夏目漱石『三四郎』)
・この気運に乗じて男性雑誌の内容もだんだんにエスカレートしてきた。
(出典:鈴木明『リリー・マルレーンを聴いたことがありますか』)
・二・二六事件の少しあとで、国内には戦争の気運が満ちていた。
(出典:桐生操『美しき殺人法100』)
類語
・ムード
意味:世間一般の傾向や風潮。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・趨勢(すうせい)
意味:ある方向へと動く勢い。社会などの、全体の流れ。(出典:デジタル大辞泉)
・時流(じりゅう)
意味:その時代の社会一般の風潮や、思想の傾向。(出典:デジタル大辞泉)
・向背(こうはい)
意味:物事の状態や成りゆき。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・トレンド
意味:傾向。趨勢。ファッションの流行や経済変動の動向など。(出典:デジタル大辞泉)